ビジネスパーソンは、仕事をしていく上でのスキルを常に高めていかなければなりません。
そのために、本を買って知識を得て、現場の仕事に生かすこともあるでしょう。
その際、まず網羅的に知識を得たうえで、次に専門的な知識を吸収し、さらに時事的な問題と関連させながら把握していくと、効率よく知識を吸収できます。
網羅的に知識を把握する
仕事をする上で必要に迫られ、何らかのテーマに関する本を買って知識を得ることがあるでしょう。
ただ世の中には、様々な内容の本が膨大に溢れかえっています。
その中で、むやみに手を出して読み始めても、訳がわからず、結局何も得られないままに終わってしまいます。
まずは、基本的な知識について、網羅的にカバーしている本を購入しましょう。
それにより、そのテーマについて全体像を俯瞰し、体系的に把握することが大切です。
例えば、新規取引を狙っている会社が、外食チェーン店を多数経営する会社だったとします。
そこで、取引獲得に向けて営業活動をするにあたり、外食チェーン業界について知っておく必要が当然あります。
その際、外食チェーン業界について、ビジネスモデル、メインプレーヤー、歴史、市場規模、今後の見通しなど、基本事項を網羅的にカバーしている本をまず探しましょう。
特に、図表やグラフ、イラストを盛り込み、カラー刷りにしていて、わかりやすく説明している本がよいでしょう。
これにより、外食チェーン業界全体を俯瞰し、体系的に把握します。
専門的な知識を得る
上記のように、まずは体系的に知識を把握することが必要です。
ただそれだけでは、経験者や専門家など、その道のプロと対等に渡り合うことはできません。
そこで、さらに一歩踏み込んで、専門的な知識が書かれた本を読みましょう。
特に専門家によって意見が分かれる問題もあるので、様々な角度から書かれた本を選ぶことが望ましいです。
こうした専門知識について、暗記するのではなく理解し、自分の言葉で語れるぐらいにしておかなければなりません。
上記の例で言うと、外食チェーン業界は他業種よりも、アルバイトやパートの割合が高く、景気動向を反映して雇用や賃金が変化しやすいと言われています。
これらは一例ですが、外食チェーン業界に特有の事情などを、多角的かつ専門的に解説している本を読んでみましょう。
そのうえで、実際に外食チェーン店で食べた経験などもふまえながら、自分の中に落とし込み、自らの言葉で語れるようにしておきましょう。
時事的な知識を獲得する
このように一歩踏み込んで、本から専門的な知識を得ることは大切です。
ただそれだけでは、現在の仕事に十分に生かせるとは限りません。
ビジネスを取り巻く環境は日々変化しており、それに合わせて知識もブラッシュアップしていく必要があります。
そこで、そのテーマに関して現在何が問題になっているのか、時事的な知識も頭に入れておかなければなりません。
本の中でも特に時事的な問題を取り扱ったもの、また定期的に発行される雑誌などを購入し、トレンドを把握しておくようにしましょう。
外食チェーン業界で言えば、景気が回復して来ると、人手を確保する必要性が高くなり、人材の奪い合いになります。
そこで人材を獲得するために、時給をアップさせなければならず、人件費が高騰し経営が悪化します。
人手不足で需要を取り逃がし、人件費高騰で利益が圧迫され、最悪の場合経営破綻に追い込まれかねません。
これも一例ですが、こうした時事的な問題は、現場での営業活動をするうえで欠かせない話題になります。
クライアントの課題を的確に把握するためにも、時事的な知識も本から獲得しておくようにしましょう。
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