この夏からグーグルミュージックでも定額音楽配信がスタートしたことにより、すでに参入済みのアップルミュージックやラインミュージックとの定額音楽配信サービスシェア争いに期待がかかりますが、現在ほとんどの音楽配信サイトで1曲あたり250円前後で購入する場合と、月ごとの定額配信サービスのメリットデメリットは何でしょう。
コア層とライト層に支持されると定額音楽配信サービス
ラインミュージックの月額20時間500円コースもありますが、グーグルミュージックやアップルミュージックなどほとんどの定額音楽配信サービスでは月額1000円程度の料金設定となっています。
この価格は、シングル1枚未満の価格なのでユーザーにとっても受け入れやすいものとなっているようです。
毎月1000円程度で好きな音楽をストリーミング配信で受けられるのが定額音楽配信のメリットといえますが、このメリットが享受できるのは主にどんな使い方をするユーザーでしょうか。
考えられるのは、メジャーな曲を中心にたくさんの曲を聴きたいというコア層、そして意外にもライト層にも支持されると思われています。
なぜかというと、たくさんの曲を聴きたいユーザーも定額音楽配信にメリットですが、流行の曲をその時だけ聴きたいというライト層も需要があり、むしろ固定で好きな曲のみ聴きたいという中間層はメリットは薄いのではないでしょうか。
また、家にCDがたくさんあってもそれをいちいちパソコンなどに取り込むのが面倒だというユーザーも、毎月1000円程度であれば定額音楽配信に魅力を感じるかもしれません。
聴きたい曲が限定されているなら従来の音楽配信サイトで十分
定額音楽配信サービスよりも1曲買い切りの、従来の音楽配信が向いていると思われるユーザーは好きな曲やアーティストが固定されているユーザーです。
電車やバスの中でいつも流す曲が一緒であれば、定額音楽配信で毎月1000円前後を支払うよりもまとめて十数曲音楽配信サイトで購入したほうがコスト的には安上がりかもしれません。
なぜかというと、月額1000円は約年間12000円になりますが、音楽配信サイトで1曲250円で購入するとしたら、約48曲を購入できる計算になります。
なので1年以上これらの曲を聴く場合、そして48曲未満ならば買い切りのほうがメリットがあるということです。
また、定額音楽配信サービスと比較すると従来の買い切りタイプの音楽配信サイトのほうが品揃えが多いケースも多く、自分が聴きたい曲が定額音楽配信サービスにない場合などもあり、定額音楽配信サービスの検索窓で自分が聴きたい曲がすでにあるかどうかチェックしてみるとまずいいでしょう。
ストリーミング配信は端末内にファイルを置かない代わりデータ通信が必要
また、定額音楽配信と買い切りタイプの音楽配信サイトの両方を使い分けることでも、より音楽の楽しみ方は広がります。
グーグルミュージックでは、定額音楽配信サービスだけでなく、ロッカー機能もあり自分が購入した音楽をクラウドに預けて、ストリーミング配信される機能も付加しています。
聴きたい曲が限定されている、に加えて流行の曲を色々聴きたいというユーザーにも親切な機能ではないでしょうか。
また、両方の決定的違いの一つである音楽の再生方法ですが、従来の音楽ファイルはスマートフォン端末内にあればデータ通信のできない場所でも可能ですが、基本的に定額音楽配信はストリーミング配信つまりオンラインで可能となっています。
しかし、最近はラインミュージックなどを始め一時的に端末内にキャッシュデータを残しオフラインでも再生可能なものもあり、定額音楽配信サービスを受ける前には自分がどんな音楽を聴きたいかだけでなく、聴く場所や契約しているデータ通信量もチェックしてみるといいでしょう。
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