先日猛威を振るった台風18号。冠水した水がひかなかったり、家が流されたりと大きな被害をもら足しました。台風一過の後もその被害の大きさを各番組が伝えています。人は地球に住んでいる以上、災害と戦い続けなければなりません。その戦いの歴史を「台風」に焦点を当てて今回は紹介したいと思います。
戦後最大の被害をもたらした台風
戦後最大の被害をもたらした台風といえば「伊勢湾台風」です。名前ぐらいは聞いたことがあると思いますが、1959年の9月に発生し、紀伊半島から東海地方を中心に甚大な被害をもたらした台風です。死者数4500人以上、負傷者約38000人、全壊家屋3800戸という台風被害としては最大の被害を出し、この被害数は今でも破られていません。被害の要因としては当時土で作られていた堤防の決壊や浸水が大きく挙げられますが、特に大きな要因となったのは暴風です。最大瞬間風速は65m/sという暴風が吹き荒れ、家屋が次々と倒壊していきました。
伊勢湾台風から学んだ対策法
伊勢湾台風を機に、災害対策防止法が施行され、堤防を強固なものに作り替え決壊するリスクを減らされました。また、目に見えるものだけでなく台風に対する人々の意識もかわりました。
台風情報が伝わると小まめに確認をし、時には自主避難をする人が増えました。そして、東京都心には浸水を防ぐために大きな貯水池が建設されたりと、伊勢湾台風から学んだことを確実に実行していきました。
台風と向き合うに当たっての心得
台風が発生した際気をつけなければいけないのは急な増水、暴風、そして高潮などが挙げられます。増水に対する対策としては2階への避難、土嚢の作成があげられます。暴風が発生した際には外からの危険物を避けるためカーテンや雨戸を閉めるなどがあります。
しかし、最も大切で難しい対策は「的確な避難を判断する」ことだと言われています。大雨と暴風が吹き荒れる中、無理やり避難所へ避難しようとしたり、雨風が強くないからといって海へ様子を見に行ったりと危険なことをなるべく避けること、非難するタイミングを見極めることが最も大切です。
財産や資産はもちろん大切ですが、何より命を失うことは避けなければいけないと思います。
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