DTMを駆使して、日夜、宅録にいそしんでいるギタリストは多いことでしょう。自宅でギターアンプを実際にならして録音できる環境に恵まれている人は、なかなかいないものです。小さな防音室があったりする場合はいいかもしれませんが、実際は、普通のアパートかマンション暮らしが普通です。
しかし、ギタリストたるもの、リアルなアンプサウンドにはやはりこだわりたいところですよね。そこで力を発揮するのがギターアンプをシミュレートしたソフトです。
ネット上には無料のギターアンプシュミレーターも多数あるのですが、やはり製品版のソフトにはとうていかなわないものがあります。そこで、アンプシュミレーターとして代表的なソフトをいくつか紹介してみましょう。
アンプシュミレーターの老舗。POD Farm™ 2.5
宅録するギターリストにとってライン6のギターアンプはもっとも早くシーンに登場しました。世の中に出たばかりの頃は、赤いそら豆のような形をした外部のハード機器としてのギターアンプシュミレーターでした。しかしテクノロジーの進化により、コンピューターのなかですべての音楽制作が完結できる今日に合わせ、POD Farm™ 2.5というプラグインソフトがリリースされています。
アンプシュミレーターの中では決して最新版というアンプシュミレーターではないのですが、いまだにプロ間にもファンは多く、CD制作でも頻繁に使われています。18種類のヘッドアンプと24種類のキャビネットをシュミレーション。ベースアンプのシュミレートも用意されており、ベースのヘッドアンプが5種類、ベースのキャビネットが5種類用意されています。
他にも、マイクプリアンプのシュミレートもされており、ギターだけではなくベースの音づくりも積極的に活用することができます。オケの中での馴染の良さを計算されて作られた、無駄に派手になりすぎない音は、アンプシュミレーター初心者でもかなり扱いやすいです。
ギタリストじゃなくても持ってる、GUITAR RIG
製品版のギター アンプシュミレーターで必ずと言っていいほど名前が上がるソフトがこのGUITAR RIGです。自宅でのデモ製作、CD制作はもちろん、ライブのステージに持ち込むプロのギタリストもいるほど その音質には定評があります。ギターやベースの録音の際に多才なサウンドを制作することができ、さらにはマイクのポジショニングを変更することもでき、マイクによる音の変化がどれほど重要なのかをパソコン内で確認することができる貴重なソフトです。
ヘッドアンプは17種類、キャビネットは27種類 。 更にエフェクトに関しては54種類用意されており、このエフェクトに関してはギターやベースの音作りだけではなく、ミキシングをするときにドラム、ボーカル、シンセなどの音源に使っても抜群のサウンドクオリティーを発揮し、評判が良いです。
ギターが弾けないキーボーディストでさえ持っている人は多いほど、そのクオリティに信頼が寄せられています。更に目を見張るのがプリセットの豊富さです。ジャンル別によりあらかじめ作られた事が様々用意されており、1からセッティングしなくても自分が出したい音の答えにいち早く近づくことができる状態で、ギター 録音を開始できます。さらには、往年の名ギタリストたちのネーミングが付けられたサウンドプリセットが用意されており、そのギタリストたちのサウンドを知っている時代の人間ならば、驚くほどのサウンドシュミレートを再現しています。
GUITAR RIGを購入するなら、Native Instruments社の音源がパッケージになったKOMPLETE 10が非常にお得でおすすめです。
圧倒的な歪感!amplitube
激しい歪や圧倒的に激しい音圧がほしい時に力を発揮するのがこのamplitubeです。ハードロックやメタルを演奏するようなパワーの強いギターサウンドが鳴らした時に、真っ先にこのギターアンプシュミレーターの名を挙げるギタリストも多いです。
特質すべきは、160種類以上にもおよぶギターアンプのシュミレート 。このソフトで、もはや、つくれない音はないと言っても過言ではないぐらいクリエイティブなエフェクトを用意しており、ほかのアンプシュミレーターの歪に満足できなかった方は、 amplitubeに最終的に落ち着くという人も非常に多いです。
アンプに立てるマイクの位置や距離をシュミレートできる機能が非常に秀逸で、ギターアンプの置いてある部屋の響きまで調整できる仕様になっていて、高度なモデリング技術が体感できます。海外の新人のエンジニアが、ギターアンプシュミレーター を使ってギター録音の勉強をするというぐらい、信頼のおけるリアルさを再現しています。
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