母の味の代表のように言われる煮物ですが、なかなかうまく作れないものです。
昔は、冠婚葬祭においても近所の方々が集まって、料理を作っておりました。
メニューには、煮物がありました。
今や冠婚葬祭は、料亭の味、ホテルの味となっています。
歳を取って煮物がうまくなったなんてことは、自分を例に挙げても、あまりないようにも思います。
見よう見まねで覚えた家庭料理しか作れなくても、煮物の簡単な作り方をお教えいたします。
ヒントとなったもの
ある料理番組を見ておりましたら、「パスタの簡単な作り方」をやっておりました。
一つのフライパンでスパゲティを完成させるというものでした。
スパゲティをゆでないのですね。
フライパンで具を炒め、お汁多めのスープスパの状態を作ります。
その中に二つに折ったスパゲティを固いまま入れ、沸騰させて蓋をして火を切る。
10分ほど余熱で蒸らすと、あとは蓋を取って火をつけ、くっついた麺をぼぐしながら、自分の好みの固さに煮込めば出来上がり。
というものでした。
パスタ好きの私は、「そうか、そうか」とうなづきながら、何度も試してみました。
しかし欲張りな私は、たくさんの麺を入れるのでひどくくっついてしまい、ほぐすのに四苦八苦しておりました。
そんな時に、おそるべき余熱パワーを発見いたしました。
おそるべき余熱パワーで簡単煮物
煮物と言えば、時間がかかり難しい物というイメージが強く、どんな料理番組を見てもうまく作れたためしがなかったのです。
そういう意味では、お母さん、お婆ちゃんを尊敬しておりました。
母などは家に来たとき、娘のために大量の煮物を作って帰るほどでした。
ところがヒラメキ!
この余熱パワーなら、知らないうちに料理ができることに気が付きました。
しかも経済的!
ジャガイモ、大根、ニンジン、ゴボウ等の根菜類大きめに切って、しっかり食べたいという身体の要求にこたえられます。
それはいつも通りの手順でお鍋に入れて味付けもして、1〜2分煮たら蓋をして火を切り、あとは放っておくだけです。
外出して帰った頃にはお鍋は冷めていましたが、中のお野菜はぼどよく柔らかくなり、おまけに味までしみ込んでおりました。
そう、煮物の味は、火を切ってからゆっくりしみ込むのでした。
あとは、お食事の前に好みの固さにし、味付けを修正するだけです。
特に、皮と身が離れて煮すぎるカボチャは、この方法だと程よく煮えて崩れることもなくなりました。
仕上げは、ご家庭の好みでどうぞ。
色々レパートリーが広がりそうで楽しいですよ。
苦手意識を一点突破したら、ヘルシーな世界が広がりました。
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